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バイクメーカー「スズキ」の技術
スズキは、1985年発表の「GSX-R750」に、初めて油冷DOHC4バルブ直列4気筒エンジンを搭載した。「油冷」とは、英語では「AIR/OIL COOLED(空油冷)」と表記され、空冷エンジンの派生だとされている。
油冷は、エンジン冷却媒体に潤滑油を利用することで、独立した冷却系統を持たないシンプルな構造となっている。エンジンオイルを通常の潤滑経路とは別に、独立した冷却経路に流して冷却効率を高めるというもので、理論的には、同じクラスの水冷エンジンよりも、コンパクトな設計にすることができる。
油冷エンジンは、レースで勝ち残るために、徹底的に軽量・高性能を求めた結果考え出されたもので、その結果、1985年の全日本ロードレースTTF-1クラスで辻本聡がチャンピオンを獲得、AMAスーパーバイクでも、ケビン・シュワンツが1986年シーズンから油冷GSX750Eを駆り、この年3勝をあげた。
その後もスズキ油冷エンジンは、デイトナや耐久レースで活躍したが、1990年代前半にパワー競争が激化し、油冷エンジンは水冷エンジンへと移行されることとなる。
油冷は、市販車でも、「GSX-R」シリーズのスーパースポーツバイクや、「バンディット」などのスポーツバイクに搭載されたが、「バンディット1200」は2006年9月発売の「油冷ファイナルエディション」をもって水冷エンジンに移行、2008年には「GSX1400」も、最終モデル「GSX1400スペシャルエディション」が登場して姿を消すこととなる。

